新大魔境を見て

ドラえもん映画

これは、見るのにすごく抵抗があった。
この映画のCMで、「ジャイアン最高」って子供が言ってるのがあった。
違う映画だったかもしれないが、それがひどく引っかかった。
大魔境のジャイアンといえば、自分の行動でみんなを危険にさらしてしまい、その責任の取り方を模索している。
危険な事にも率先してとりかかる。
それは確かに、ジャイアン最高かもしれない。
だが、新作映画を数作見てきた今、これをそのまま信じる事が出来ないでいた。

そう、この子供の動作が気になりだした。
「ジャイアン最高」と言ってる時の動作は、セリフを「ヤッターヤッターヤッターマン」に変えても通じてしまう動作だったと思う。
という事は、新作では何か、変な事を追加してるのではないか?
ほんと、すげー見たくない。

で、実際見てみたら、うん、普通。
普通にリメイクだった。
今までに見てきた新作映画とは違い、普通にリメイクだった。

新作映画といえば、
のび太を情けなく描写する。
顔をぐっちゃぐちゃにする。
蛇足すぎる追加要素を入れる。
綺麗にまとまってた旧作を、物の見事にぶち壊す。
といった感じで、わざとつまらなくしてるのかって思うほどだった。

でも、この新大魔境は違った。
のび太を情けなく描写しない。
顔をぐっちゃぐちゃにしない。
おかしな追加要素がない。
普通にリメイクだった。

ところどころ違う描写があるくらいで、どっちがいいかは、個人の好みによると思う。
という訳で、「ここが変だよ新作映画」のノリで書いてきたけれど、この新大魔境に関しては、書く事がないや(笑)
旧作を見返してきても、新作の変な所はみつからなかったもん。

逆に、なんで追加要素ないの?と思わなくもない。

80年代当時、地球の隅々まで人類の手がのびていて、最早秘境や魔境の類いは無かった。
これを21世紀にやるとしたら、当時の比ではない。
ヘビースモーカーズフォレストって言われても、そこら辺の衛星写真くらい、普通に検索出来る時代だ。
これになんの言及もなく、なんの追加要素もないのは、どうだろう?
逆に、何かの追加要素を入れたら、おかしくなってしまうから、あえて入れなかったのだろうか?

新作は旧作よりも原作漫画に忠実だ。
大魔境の地図が、わら半紙にサインペンだった。
今時、わら半紙なんてあるのだろうか?
旧作では、わら半紙という文言はなく、普通にカラー地図だった。

旧作は、上半身だけの場面が大半だった。
新作では、全身を画面に入れていた。

猿から人へ、犬から人へ。
この説明描写が、新作の方が進化の過程が分かりやすかった。
バウワンコ一世の説明やバウワンコ像のホログラムの説明は、旧作の方が分かりやすかった。

あとは、新作で気になった点を挙げみる。
完成された作品に手を加えるからには、おかしな点も出てくるらしいね。
ちょっと残念。

王国に着いた後の、伏せて!のシーン。
兵士達は、何か物音したぞ?って立ち止まるんだよね。
これ、においでバレない?
仮にも犬だよ?
二足歩行してても、犬に擬態出来る程だよ?
ペコも、ママのバックをにおいで探し当てたよね?
ちなみに旧作では、兵士達は普通に通り過ぎていた。

バウワンコ一世の石像の宝の部屋の、取って付けた感が半端ない。
旧作では、王の心の間と間違えてもおかしくない感じだった。
でも新作では、王の心の間に向かう途中に、この扉はなんだ?
って寄り道だった。これ、宝の部屋も入れなくちゃって、無理矢理入れたみたいに感じた。

石像の中で、将軍との決戦。
旧作ではクンタック王子が闘ったのに、新作ではのび太だった。
どっちも良さはあると思うが、ここは王子に、いや、のび太でもいいのかなぁ?
ってのは置いといて、この闘いの舞台。
石像の中なのに、すごく広い空間だった。
学校のプールくらいの広さはなかったか?石像の中なのに。
そして、新作旧作ともに、石像が動かなければ、将軍が勝っていた。

この石像の始動も、五千年の間に錆びついていた事もあり、なかなか動かない。
とはいえ旧作は、すんなり動いた。
で、新作はというと、なかなか動かない。
普通にバキってもげてもおかしくなさそうなくらい、動かなかった。

で、石像が動いた後の動力源。
旧作は王子のペンダントで操っていた。
新作は不明。石像が意思を持って動いているとしか、思えない。

そして、CGだったのが、なんか違和感。
石像、空飛ぶ船、火を吐く車。
旧作では、空飛ぶ船も火を吐く車も、普通に作れそうな感じ。
ただ、これで世界征服するには、二百年は遅かったんじゃないかな?と思ったもんだ。
新作の空飛ぶ船と火を吐く車は、なんか技術要りそう。街並みや生活水準からして、これを大量生産出来るのか、ちょっと気になった。
動きも重厚すぎて、これで世界征服出来るのか疑問に感じた。二百年前でも、普通に無理な気がする。

旧作で感動したシーンとして、石像にたどり着く前に森で空爆されて、王子が1人で行こうとするシーン。
ジャイアンが後に続き、しずかちゃんのセリフ。
ドラえもんとのび太がうなずくシーンからの流れが、ジーンとくる。
新作でのこのシーン、なんの感動もなかったよ。
旧作への思い入れが強すぎたのかな?

時代の流れか、描写の変わったシーンもあった。
旧作でののび太達の立ちションは、新作では無かった。
原作漫画にあったどこでもドアを燃やすシーンは、新作では細かく切断されるシーンに切り替わっていた。旧作では、ワニにかじられるシーンだが。
これらのシーンは今の時代、描写出来なくなったのだろう。

王国のお風呂に入るために裸になるシーンは、旧作にはなかったが、新作にはあった。
今に時代になって、表現出来るようになった描写も、あるって事ですね。

総じてこの新大魔境。
面白いリメイクでした。
私は旧作への思い入れが強すぎですが、それでも、よく出来たリメイクだと思います。
他の新作も、こんなリメイク作品に仕上げてくれてたらと、ちょっと残念に思う。

コメント

あさぼら実験室をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む

タイトルとURLをコピーしました