のび太の恐竜2006を見て

ドラえもん映画

見終わった後の率直な感想
悪ふざけが過ぎないか?
思わず旧作も見返してしまった。

ピー助との別れのシーンで、長々と別れの言葉をかける。
ピー助は初めて見る仲間に気をとられ、聞いちゃいない。にもかかわらず。
で、リットル単位の涙を流す。
移動手段である恐竜やタケコプターに、のび太だけなぜか不調。
恐竜には後ろ向きに乗って、わーわー叫ぶ。
タケコプターは、うまく飛び上がれずにドタバタする。
お前、誰よりもこの道具を使ってるだろ。
タイムマシンの超空間での恐竜ハンターとのカーチェイス?のシーン。
風圧?だかで顔がぐちゃぐちゃ。
これ、時速にしたら百キロ以上出てるよね?
宙に浮いたピー助なんか、すぐに吹っ飛ぶよね?

ほんと、なんなんだ、この作品は!
これには旧作を見返したくもなるわ!

新作の前情報として、恐竜の描写が新しくなった学説に基づいている、ってのがあった。
でも、そんなのは気がつかない程の、些細な事だった。
本編にはあまり関わらないのだから、当然とも言える。
だったら、こんな事売りにするなよ。

新作にも新作で、良い所はあった。

帰還方法に、どこでもドアを上げた。
北米から日本への間にある、太平洋を映した。
旧作では夜の森の中で言ってるだけだったので、新作では分かりやすい説明になっていた。
ちゃんと当時の地図も出し、ここからここまで移動するって、流れを見せてくれた。
だったら、その地図をどこでもドアにインプットしろよと、言いたくもなるが。
ジャイアンのタケコプターが不調になった時、のび太が助けた。
ピー助を恐竜ハンターに渡さず、一緒に日本へ帰る理由にひと役かった。

基本、原作漫画には忠実っぽいんだよね。
この感想の冒頭に挙げたように、外す所はしっかり外してるけれど。

公園の池で怪獣が出たとの目撃情報から、野次馬が沢山来るあたりは、リアルっぽい。
夜中にダイバーが潜って調査する時に救出しようとするのだが、普通はこれ、池の周り中人で埋めつくされて、そんな隙間無くなってるよね?
なんで調査は昼間にして、その前に救出にしなかったのだろ?
旧作は、そうしてた。

新作の良かった所は、こんな感じ。
次に悪い所を挙げたいんだけど、ありすぎるので、新作ではなく旧作の悪かった所を挙げてみたい。
旧作にも、そんな新作にも劣るシーンがあるなんて、ちょいびっくりした。

恐竜ハンターの基地で、ティラノの頭の上に乗ってハンターを追いつめるシーン。
ハンターの光線銃に対しての、ひらりマントの連続。
なぜピンポイントで、そこを狙うのか?
ティラノの足元を狙えばいいじゃん。

って、これくらいじゃね?

プテラノドンの群れから逃げる時に、ジャイアンが空中を泳ぐ仕草のシーンがあるが、新作ののび太が飛び上がれない描写に比べれば、どうって事もない。
旧作のスパゲティをくしゃみで飛ばして、ジャイアンとスネ夫にぶっかけるシーンは、不快要素だったのだろうか?上記のジャイアンの泳ぐ仕草同様、ちょっとしたお笑いシーンだと思うのだが、新作では、顔を汚すのはのび太だけになっていた。

なんか、のび太をおとしめる事に、とことんこだわってない?
冒頭に挙げたシーンなんか、全部これじゃないか!
のび太に対する悪意しかないのかって、改めて思うわ。

で、旧作の悪い所を挙げ、今度は、新作の悪い所を挙げるのだが、、
多すぎるので、4つにしぼるわ。
まず、道具の説明が無かった事。
キャンピングカプセル、エラキューブ、深海クリームが出てくるのだが、説明無し。
いやいや、初見でこれ、分からないよ?
キャンピングカプセルはほぼ見たまんまなので、まあ、よしとしても。
エラキューブは、水中から酸素を取り入れる事が出来る。
深海クリームは、どんな水圧にも耐える事が出来る。
この説明、端折って良い所なの?
ドラえもんが手に持ってるだけで、誰でも分かる事なの?
その後の行動を見てれば、察しがつくだろって事なの?
その答え合わせを、人は求めると思うよ?

次に、温かい目がしつこい。
旧作では、どこからか本をかき集めたのび太に対して、あの頭では半分も理解出来ないだろう。でも、温かい目で見守っていよう。って、その時だけだった。
それ以降はちょっと距離をとって、べたべたせずに、影ながら見守っていた。と言っても、タイム風呂敷を置いておくくらいだったが。
これが新作になると、『にかっ、温かい目』という台詞が加わる。
旧作では、のび太にしまりのない顔してどうした?って言われるのだが、新作ではそんな事もない。ドラえもんは、ことあるごとに、温かい目を続ける。

恐竜ハンターの基地での出来事全般。
きび団子を食べたティラノに襲われるのだが、普通に殺しにかかってる。普通に効き目が切れてる。
きび団子を食べさせたのがドラえもんだから、ドラえもんを見るまで、効力は現れない。
という事なら、まだ理解出来る。
でも、そうではなかった。
ティラノの恐怖と、のび太達のドタバタ。これで時間かせぎがしたかった以外の理由が、見つからない。

最後に、日本への距離が近すぎる。
川を下った先に恐竜ハンターの基地があり、その先に日本がある。
さらっと言ってたけれど、そんなに移動したの?
時速80キロのタケコプターで、1日4時間移動。作中1週間もたっていない。どれだけ移動してたの?
地球の一周は4万キロ。
北米から日本まで、だいたいその3分の1くらい?
その距離を、すでに移動してたのか?
さらに言えば、この時代の世界地図は、現代のものとは大きく違う。
パンゲアだかゴンドワナだか、大陸はほぼくっついていた。
その1億年後に北米になる位置と日本との位置ならば、結構近いかもしれない。
だけど、この時代の地図を出しちゃってるからね。
北米と日本とは、北の方で陸続きだったと言うその地図は、1億年前というより、せいぜい1千万年前の感じだったけれど。

なんなんだろ、この作品。
旧作を知っていれば、悪ふざけが過ぎる、悪意しか感じない。
旧作を知らなければ、どうなのだろう?
所詮子供向け。ごちゃごちゃバカやってればいーんじゃない?
後になって見返そうとも思わないから、子供がウケてれば、それでいいよ。大人の見るもんじゃないね(笑)
こんな感じかな?

なんか、ドラえもんも万人向けではなくなって、一部の人達のモノになってしまったんだなあ、と思わせる作品でした。
これを新規ドラえもん映画の一番最初に見た映画だったら、以降の映画は絶対見なかったのだろうが。
残念ながら、そうじゃないんだな。

残念なのか?

コメント

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